お屋敷の怪


 月に2回ほどお邪魔するお屋敷があります。

古い木造家屋で威厳のあるお宅です。

お庭には古い梅の木がいいかんじ(今時の若者風にお読みください。)。

玄関はガラスに木の枠でがらがらっとあけるタイプ。

4畳ほどの広さのコンクリートの三和土があり、

靴をぬいで板の間にあがり、障子をあけてはいると4畳半ほどの畳の間。

その右手に10畳くらいの居間があります。

 さて、本題。

そこの奥様と居間で談笑していると、がらっと玄関を開ける音がしました。

ちなみに居間から玄関は見えません。

お客様?

普通なら「ごめんください」とか「こんにちは」とか聞こえてもいいもんですが

玄関を開けたその人物はなにも言いません。

次に板の間に上がったようで みしっ と音が聞こえました。

(O.O;)(o。o;)(O.O;)(o。o;)(O.O;)(o。o;)(O.O;)(o。o;)(O.O;)(o。o;)(O.O;)(o。o;)

この間ほんの数秒ですが、私の脳味噌フル回転です。

「なにもいわずにだまって人のうちに入ってくるのは、もももももしかして

頭のおかしい人?たとえば包丁をもっているとか拳銃をもっているとか

このあたり閑静なところだし、道も暗いし

さっささささ殺人鬼??????!!!!!!」

妄想が駆けめぐります。

つ、ついにその包丁を持った殺人鬼が障子をざっ!と開けました!!
























にゃあ。

猫です。

たったったと私達の前をなにくわぬ顔で通りすぎ

奥の、大奥様のいらっしゃる部屋のふすまを

ざっ!と開けて入っていってしまいました。

奥様「開けたら閉めてってくれればいいと思うんだけどねー。」

私「はあ・・・・・・・・・・・。(脱力)」

そんなお屋敷の怪です。はい。

猫って飼ったことないからさー。(--;)