タロ・メモリアル |
さてさて、実家にタロが来たのは
わしがもう家を出てせんもんがっこーに通っていたころで
新築したばかりの実家の前の低い土手にちょこんと座っていたそうな。
それを発見した父が抱っこして、家の中にいた母の所まで行き
「犬がおった!どうしょう!」と言ったらしい。
「どうしようもなんも、抱っこして連れてきたのを捨ててくるわけにもいかんめーも」
母談↑
当時母から送られてきた写真と裏書き。
90/05/20の日付がある。
タローと命名。
スピッツが混じっているようだ。と獣医師談。
こんなプリちぃだったので
早朝、新聞配達のおにーさんが「ここんちにすごいかわいい犬がいるよ」
と仲間?だかなんだかと話ししているのが聞こえたりしたらしい。
が、夫婦で犬を飼うのは初めてなせいかなんだか
しつけがいまいち。
人が大好きで足下にまとわりつくのはいいが
鎖つけたままぐるぐるついてくるので危険。
子犬のままならいいがでかくなってもそんな有様。
散歩に連れて行こうとリードをつけようとすると大興奮!!
はしゃぎまわるのでリードつけるのに時間がかかる。
カチッとついたのがわかった途端に猛ダッシュをするので
サンダルで散歩は無理。
えさをやるときだけはなんとか「お手、おかわり、わんわん」を教えたそうだが
人間がえさを持っているとわかっただけで
まだなにも言わないうちにものすごい勢いで「お手、おかわり、わんわん」
をやる。
ようするに〜右パンチ左パンチがうがう!(吠え)なので
えさやりもちょい危険。
そんな頃の母の迷言。
「タロもあんたも育て方まちがえたーーー。」
ちょっと待て!わしが刑務所に入ったりしてたならそうかもしれんが
なんかわしした?ってか犬と同列かよ。
そしてある日、オスだと思ってタローとつけたのにメスであることが発覚。
もう「自分はタロー」と認識しているので改名は無理。
あっはっは。
真っ白い子犬だったが大きくなってくるとすこーしばかり茶がかかってきた。
んで、なんか白い犬は皮膚が弱いらしくて
できものができたりすることが多かったらしい。
晩年は顔にできものあったなあ。目の上。
↑なんかあるでしょ。
これは2006/09わしが帰省した時の写真。
そうしてすっかり年をとって
耳も鼻も目もあまり利かなくなって、寝てばかりいた2007/10/21夜19時頃
きゃいーん!!という普通でない叫び声がしたので外に出てみたら
犬小屋の側でタロが横になってぶっ倒れてがくがくふるえている。
母が毛布にくるんで家の中に上げておいたら少し落ち着いたよう。
でもまだふるえててはっはっはって息している。もうだめかもしれん。
意識はないみたい。と母から電話。
翌日、母からメールが来た。
以下その内容
Sub:タロ
本文: タロは 21日午後11時10分ごろ 息をひきとりました。
享年17歳 (犬年齢は80才位)
庭園の石橙籠のそばに埋葬しました。合掌
ちと悲しい、さびしい。 母